#04おざわ一竜と炉端かば。
- 一竜 小澤
- 2021年3月14日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年4月12日

高校1年の夏、家計も苦しくなり、少しでも足しになればとアルバイトを始める決意を固めました。
アルバイト求人のチラシを眺め、当時高校生の時給としては高かった800円台の居酒屋を見つけ、早速応募してみました。
緊張して震える声で電話をしたのを覚えています。
ガチガチの中何とか面接も合格!
その居酒屋こそ、"炉端かば"でした。

※移転前と移転後の松江伊勢宮店。

仕事自体は社会経験の無い僕にとってはかなりの体力と根性の仕事で、辛いと思ったことも沢山ありましたが、かばスタッフの皆さんはそんな僕を優しく、時に厳しく、家族のように迎え入れてくれました。
そのおかげでそこから約16年もの間、かばで働かせてもらい、沢山のことを学びました。
例を挙げるとキリがないですが、どこよりも元気に相手を喜ばせようとする精神、おもてなし、接客の本質。
そして東京のかばで働いていた時に、山陰の食材に触れ島根・鳥取に興味をもってくれたり、山陰の景色のポスターを見て、行ってみたいと思ってくれる人がいるだけでとても誇らしく嬉しくなる気持ちから地元愛がより大きくなったのだと思います。
ここで得た経験が、間違いなく現在の僕の人間性、そして地元に対する愛の根幹になっていると実感しています。
というような、"炉端かば"との出会いが高校1年夏に始まり、学業、バンドとバイトの中で高専生活が進んでいくこととなったのです。
と思ったつかの間、父の死を迎える事となりました。
高校1年終わりの春でした。

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